肩こりを改善したいというときに、磁気による治療を考える人もいるでしょう。磁石は筋骨格系の痛みの治療に用いられています。磁気療法の効果はまだ科学的には立証されていませんが、痛みの緩和を目的とした静磁気療法は、最も普及されているものの1つです。

 

現在は、衣服やアクセサリー、マットレスなど磁石を用いた商品が数多くあります。本記事では、肩こりの原因と磁気ネックレスの効果について解説します。磁気ネックレスを検討しているという人は、参考にしてみてください。

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肩こりの原因

肩こりの原因は、首回りにある筋肉にあります。首や肩の関節は、成人で約4～6㎏ほどの重さのある頭部を支えているため、常に緊張状態です。緊張状態が続くと、首回りの筋肉がこわばって硬くなり、筋肉にある血管を圧迫して血行不良を招きます。血行不良になると、肩の筋肉にたまった老廃物がうまく排出されません。排出されない老廃物は、神経を刺激してコリや痛みが生じさせるのです。

 

肩こりに関係している筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋がその中心です。僧帽筋は肩甲骨を動かす筋肉で、重い物を持ち上げるときに肩甲骨を固定したり、頭の角度を固定したりする際に使われています。僧帽筋が緊張を起こし、コリの原因となるのは次のような場合です。

 

• 長時間のデスクワークや運転などで、肩がすくむような姿勢でいる
• 運動不足で肩甲骨を大きく動かさない
• 力仕事やハードトレーニングにより、僧帽筋を使いすぎる

 

肩がすくむような姿勢で長時間過ごすことで、僧帽筋の上部繊維が常に緊張状態になります。また、肩甲骨を大きく動かさずに運動不足が続くと、血行不良を起こします。運動不足とは反対に、腕を使いすぎることで起きてしまうのが過緊張です。

 

これからのことから、僧帽筋の緊張は肩こりに大きく関係しているといえます。肩こりを解消するには、僧帽筋の柔軟性を高めることと、血流をよくすることが効果的です。

磁気ネックレスとは？

磁気ネックレスは、磁力によって筋肉の緊張を和らげたり、肩こりの改善や予防をしたりするためのものです。磁気ネックレスは、肩こりにどんな効果があるのでしょうか。

効果のメカニズムは？

磁気ネックレスには、血流を改善し、酸素供給を増加させる効果があると考えられています。ヘモグロビン中の鉄分子に磁場が作用し、血流が酸素をより効率的に運搬するとされているのです。

磁気は肩こりに効く？

磁気の効果を感じられるかは個人差があります。肩こりの改善には、毛細血管への働きかけが重要です。毛細血管には、栄養素を運ぶとともに老廃物を回収する役割があります。

 

この毛細血管に磁気が働きかけることで、血管を広げて老廃物を流してくれる効果が期待できます。前述したように、コリを解消するには老廃物をためないことが大切です。老廃物は神経を刺激してコリや痛みが生じさせるため、老廃物が排出されれば、コリの解消につながるのではないでしょうか。

磁気ネックレスの注意点

磁気ネックレスはさまざまなタイプのものが販売されていますが、使用する際には次の点に注意してください。

 

• ペースメーカーなどの磁気障害の受けやすい機器を使用している人は、使用前に医師に相談する
• 妊娠中や心臓などに疾患がある人は、使用前に医師に相談する
• 電気毛布やこたつなど、磁気が熱を帯びた状態になる器具との併用を避ける
• 改造しない
• 使用中に気分が悪くなったら外す

自分に合う磁気ネックレスを

肩こりを解消するには、僧帽筋の柔軟性を高め、血流をよくすることが効果的とされています。科学的には立証されていないものの、磁気ネックレスにコリの解消の効果を実感できた人もいます。磁気ネックレスを試してみたいという人は、注意点にも気を付けながら自分に合う物を探してみてください。