体力と免疫力の関係とは？抵抗力を上げるためのポイントも解説

体力と免疫力には深い関係があり、体力が低下すると免疫力も下がり、病気にかかりやすくなってしまいます。本記事では体力と免疫力の関係と、抵抗力を高めるポイントを解説します。

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体力と免疫力の関係

体力は「行動体力」と「防衛体力」の2つに分けられます。行動体力とは、身体を動かすために必要な身体的能力のことです。防衛体力とは、病原体やストレスなどに対抗するための力を指します。免疫力は防衛体力のひとつであり、低下すると以下の症状が現れやすくなるので注意が必要です。

• 風邪など感染症にかかりやすくなる
• 疲れやすくなる
• アレルギー症状が悪化する
• 肌荒れが起きやすくなる

これらの不調を防ぐために、体力を付けて免疫力を上げることが大切なのです。

体力を付けて免疫力を上げる際のポイント・注意点

免疫力を上げるためには、行動体力と防衛体力の両方をバランスよく付けることが大切です。ここからは体力を付けて免疫力を上げる方法について、ポイントと注意点も交えて解説します。

適度な運動を毎日続ける

免疫力はストレスに弱く、ストレスが溜まるにつれて下がってしまいます。また、体温が低い状態では、免疫力に関わる細胞の活動が低下します。そのため、体を動かすことで、体温を上げてストレス発散にもなる運動は、体力と免疫力の向上に効果的なのです。

通勤方法を徒歩に変える、散歩の習慣をつけるなど、運動を毎日続けることを心掛けましょう。ただし、過度な運動はストレスの原因となり、免疫力を減少させてしまうため、筋トレやマラソンなどハードなトレーニングは避けてください。

バランスの良い食事を摂る

免疫力を高めるには、栄養バランスの整った食事を三食きちんと食べることも大切です。免疫細胞の60～70%は腸に集まっており、腸壁には「バイエル板」と呼ばれる免疫細胞が集まる器官があります。腸内環境が乱れるとバイエル板が十分に機能しなくなり、免疫力が下がってしまうため、以下を参考に腸内環境を整える食材も積極的に摂るようにしましょう。

質の良い睡眠を心がける

睡眠を十分に取って脳を休めることで、ストレスが解消されます。また、人は眠りについてから2～3時間後に「成長ホルモン」を分泌します。この成長ホルモンは、細胞を修復したり疲労を回復させたりする働きがあるため、睡眠も体力や免疫力を高めるために重要です。

しかし、単に長時間眠れば良いわけではありません。長く眠っても眠りが浅いと身体も脳も十分に休ませることができないからです。深い上質な睡眠を取るためには、以下のポイントを意識してみましょう。

• 起床後、早めに日光を浴びる
• 夕食は睡眠の3時間前までに済ませる
• 38～40度のぬるめのお湯にゆっくり浸かる
• 就寝前にアルコール・カフェインを摂取しない
• 就寝前はパソコンやスマートフォンなど電子機器の使用を避ける

体温を上げることを意識する

免疫細胞の一つである「NK（ナチュラルキラー）細胞」は、体温が36.5度以上で活発に働きます。そのため、日頃から以下の体を冷やさない、体温を上げる行動を心がけましょう。

• 筋肉を付ける
• 湯船にしっかり浸かる
• 腹巻き、タイツの着用など身体を冷やさない服装にする
• カイロ・湯たんぽを使う

適度な運動と生活習慣の改善で体力・免疫力を向上させよう

体力と免疫力には密接な関係があり、体力が落ちると免疫力も低下してしまいます。体力を付けて免疫力を上げるためには、以下4つのポイントが重要です。

• 適度な運動習慣をつける
• バランスの良い食事を摂る
• 良質な睡眠を心がける
• 体温を下げない、上げる工夫をする

免疫力を上げて、病気に負けない体を作りましょう。